「喪失」が課題とされる老年期だからこそ、自分の選択できる余暇の時間のありがたさを思い、自己の再創造に挑戦したい。
長寿化の中で、選択肢が多様になり、より価値の高いものを探し続け、年齢に縛られず不安定さを続ける世代も多くなるだろう。
資本をかけず試行錯誤で、アイディアを実験的に繰り返し試す中で、スキルを上げていくのだ。
先日の講演を振り返り、改めて「選択の自由」を大切にし、同じことでも意味が変わり、自分に喜びが返ってくるような日々を過ごすことの重要さを思います。タモリの「現状維持」は、「今ある自分を大切にせよ」なのだと思います。
「体を動かし、頭を働かせ、心に感ずる」を合言葉に、「熟成」した旨みを出せるよう、経験や持ち味を生かし、自分らしい人生を発信していきたいものだ。
日々の活動の中で多くの人と出会う。そして、より良い関係を築くからこそ、「人儲け」というような支え合うありがたい関係を保てるのだと思う。
今日を振り返り、自分の選択したことが良かったと思えるから楽しいし、明日への希望や見通しもふくらむのではないか。単に先のことだけを語るのは、なんとなく流されているのと同じではないか。
地域の活動に、それぞれの経験や持ち味を生かせることや、地域を大事にする仲間がいる時、能動的アクターとして地域に自分の良さを発信できる。
「選択の自由」で、やらねばならないこととやりたいことが相反するものではないことを知る時、人生は大きく転換してくる。
命の次に大切なものとして「選択の自由がある」ということに気づいているか気づいていないか、そこに人生の大きな分かれ道がある。