(このブログは、東洋経済新報社刊「LIFE SHIFT2」を参考に、私の思うところを書いています。スタートは、昨年の7月10日です。)
世代間の関係性について考えてきているが、最近「Z世代」という言葉をよく耳にするようになった。生まれた年代によって特徴があるとされ、それぞれにレッテルを貼る習慣だ。
その社会的な背景などは後日にしてとりあえずどのような世代の呼び方があるか整理しておこう。(参考:シャノンホームページ…マーケティング関係の会社)
最も有名なのは「ベビーブーム世代」だろう。本では1943年〜1964年生まれの人たちとされている。私もそれに該当する。第二次世界大戦後、戦争に関わったほとんどの国で急激に増えた世代だ。この世代は新しい時代に向かうなか、その人口に占める影響力を発揮して、それ以前にあった人生のステージをことごとくまるで違うものに変貌させてきたと言われている。
そしてその後に来るのは、1965年から1979年生まれの「X世代」。続いて、1980年から2000年生まれの「Y世代」とか「ミレニアム世代」と言われる世代。そして今の若者たちである2001年から2013年生まれの「Z世代」と続く。そのあとはまだ呼び名は固まっていないが「α(アルファ)世代」が最も有力なようだ。
(日本の一般的な世代の分け方は本とは若干異なる→X世代1965〜1979年、Y世代1980〜1995年、Z世代1996〜2012年、以下の文はこちらをもとに考える)
20世紀から21世紀とほとんど社会の変貌がなければそのような世代の特色というか変化がないと思うが、ネット社会の急激な変化や気候・経済の不安定さなど情報が世界的に大きな影響力を持つ中で、各世代の人生観に大きな影響を与えているのだろう。
「X世代」(45歳から59歳)は、主にテレビや雑誌の情報の中で育った。デジタルも使えるが、家族や友人、パートナーとの時間を大切にする人が多く、SNSもさまざまな人と出会うというより、あくまでも対面したことのある知人や友人との関係を繋ぐツールとして活用している。
次の「Y世代」(29歳から44歳)は、インターネットやデジタルデバイスの急速な発展の中で育ち、就職氷河期とも関わっている。不安定さが増す中で、ワークバランス(仕事と余暇のバランス)を大事にしたり、シェアエコノミー(個人の資産やスキル、時間などを他者と共有して収益を得る)を大事にする世代とされている。
そして「Z世代」(11歳から28歳)は、生まれた時からネット社会に生き、大量の情報にアクセスし使いこなす。ただとても不確実性が高く、格差社会や気候変動といった不安要素が世界的に叫ばれる中で、安定志向で効率重視のスタイルであると言われている。自分にとっての価値重視で、親からすると理解しにくい傾向もある。
以上のようにそれぞれの傾向を整理してみたが、なるほどと思う面もあれば、自分の周りを見れば同じ年代でも色々な人がいるよという人もいるだろう。なぜそのような世代のレッテル貼りが行われるのか、それが人生100年時代の「関係性」という面でどのような影響を起こすのかもう少し掘り下げていこう。