(このブログは、東洋経済新報社刊「LIFE SHIFT2」を参考に、私の思うところを書いています。スタートは、昨年の7月10日です。)
独身を選択する割合が増えたことを扱ったが、これは家族の姿の変化にはっきりと表れている。内閣府男女共同参画局の令和4年版白書のデータから「家族の姿の変化」を見ていこう。
昭和55年(1980年)は、世帯の42.1%が「夫婦と子ども世帯」で、第2位の「3世代同居世帯」(ジジババと孫が一緒の世帯)は、19.9%。それを合わせると、約62%となっていた。
それが、平成27年(2015年)には、「単独世帯(一人暮らし)」が第1位、34.5%となり、令和2年(2020年)には、さらに増え38.0%で1位を維持している。その後ろに、第2位に落ちた「夫婦と子ども世帯」、第3位に上がった「夫婦のみの世帯」と続く。3世代同居世帯は、令和2年(2020年)には、一番下の第5位に落ちている。単独世帯と夫婦だけ世帯で10軒のうち約6軒(58%)なのに、3世代等同居世帯は1軒にも満たない(7.7%)のである。
問題は、「ひとり親と子ども世帯」が5.7%で一番下の第5位だったのが、2020年には、9.0%になり第4位で3世代等同居世帯より多いのである。
戦後の家族の姿の変容については、「21世紀家族へ 家族の戦後体制の見かた・超えかた」(落合恵美子著)が面白そうなので、興味のある人は読んでみてほしい。