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結婚のメリット・デメリット

(このブログは、東洋経済新報社刊「LIFE SHIFT2」を参考に、私の思うところを書いています。スタートは、昨年の7月10日です。)

 “結婚しない選択もある”という話に入ってきたが、これをていねいに扱っていると、それだけで1ヶ月以上かかってしまいそうだ。人生100年時代の「関係性」として大事な話題であるが、本ではそのメリット・デメリットについてはさほど扱っていない。それだけ難しい課題というか、さまざまな考えがあり、正しい答えなどない問題だからだ。一応、簡単に整理だけしておこう。

 結婚する意味(理由)としては、「好きな人と一緒にいられるから」「支え合える家族が増えるから」「子どもを産んで育てたい」「経済的に安定する」「知らなかった世界に出会える」などだろう。

 逆にデメリットとしては、「自由に行動することができなくなる」「親戚などのつながりが多くなるのは面倒」「知り合いの結婚した人が幸せではなさそう」「お金がかかりそう」「この人ひとりで長く付き合えるか心配」などかな。

 昭和世代の男性の見方からすれば、「好きな人ができたら結婚するのが当たり前」「相手を幸せにしたいから結婚する」のだが、最近は“熟年離婚”とか“定年離婚”などという言葉が目につくように、妻が我慢していて、子育てが終わるとか、夫の定年退職とともに自分の自由な生き方を大事にしたい人も多いようだ。長い間愛し合って過ごせる夫婦の割合はいったいどのくらいあるのか知りたいものだ。

 去年だったか、郷ひろみ主演の「定年オヤジ改造計画」というドラマがあった。定年を迎えたダメオヤジが「保育ジイジ一年生」として、家事に育児に少しずつ成長していくという話だ。同じ世代の立場で見ていた私は、「そんなことがうまく行くはずはない」というのが本音だ。心理学や脳科学を学ぶ私の認識から見ると、「女性は嫌な出来事は何十年経っても忘れない」と思っている。

 離婚を切り出された夫は、「なんでだ!俺は頑張って家族のために働いてきたのに」とか「やっとお前と仲良く過ごせると思っていたのに」など、離婚を迫られた状況自体が理解できないのが一般的だろう。

 要するに、メリットもいろいろあるだろうが、よほど努力や我慢が必要なのも事実なのだ。好ましい選択肢として独身生活を選ぶ人も多くなっている。話題をそちらに向けていこう。