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結婚年齢の現在の状況

(このブログは、東洋経済新報社刊「LIFE SHIFT2」を参考に、私の思うところを書いています。スタートは、昨年の7月10日です。)

 結婚の時期が遅くなるのは、世界でも同じなのだろうか。本に紹介されているデータを見てみよう。

 アメリカ人女性は、1890年ごろ、中央値(平均値とは違い、数値を順に並べた時中央に来る値で、極端に高い数値や低い数値の影響を受けにくい)は、22歳だったが、現在は28歳まで上がっている。遅い国としてスウェーデンが上がっているが、なんと男性は37歳、女性は34歳だという。つまり、30代半ば近辺が結婚する当たり前の年頃ということだ。なお、日本は、令和2年の厚労省の“平均初婚年齢調査”から見る中央値は、男性28歳、女性27歳だという。まあアメリカに近いかな。

 結婚しないことを選択する人も増えている。1970年代(私が結婚した頃)は、未婚の人は極めて珍しい存在だった。当時50歳を超す男性のうち、未婚の人は50人に1人(2%)。それが今は4人に1人(25%)となっている。女性も33人に1人から7人に1人になっている。

 単に結婚のハードルが上がったというより、選択肢が増えて、結婚しない人生もありだなと意識が変わったことがあるのだろう。そういう人たちの意識も見ていこう。(続く)