(このブログは、東洋経済新報社刊「LIFE SHIFT2」を参考に、私の思うところを書いています。スタートは、昨年の7月10日です。)
人生100年時代に向け人が生きる上での“関係性”の変化を主に次の3つから見ていこう。
1「家族」 2「世代」 3「コミュニティー」の3つだ。
人生がどのような歩みとなるかにとって「家族」はとても大きな影響を持つ。世界大戦、その後のベビーブーム、少子高齢化、そして女性の変化など日本だけでなくグローバルに見ると家族の有り様の変化はとても重要だ。
例えば、結婚年齢が遅くなるだけでなく、独身生活を好ましいものとして選択する人も多くなってきている。子どもの数が減り、高齢の家族や親族が増える。働き方や家事分担、育児に対する考え方なども変化が大きい。
平均寿命が伸びると多くの「世代」が社会で共に生きることを求められる。しかし医療や年金などで若者は苦しい状況を担わされるという世代間の公平さが問題になっている。ベビーブーム世代とか、ミレニアム世代、さらに「X世代」「Y世代」最近は「Z世代」というものまで現れた。そのようにレッテルを貼るような世代間の個性の違いは本当にあるのだろうか。
最後の「コミュニティ」は、これまでにない急激な変化を課題として投げかけている。先ほど見たサブカルチャーというという特集番組では「フェイクニュース」について扱っていた。家族や近隣の人、職場関係など緊密な人間関係は日々の生活に最も濃い関係だが、現代は急速にオンラインによる人の交流が盛んになっている。信じられないような怪しいニュースに振り回され、それを信じ込んで銃の乱射事件があったような内容も紹介されていた。大統領選挙でそういった相手を批判する怪しいニュースを流して自分の位置を高めようとしたり、それを批判するようなニュースは全て「フェイクだ」とつぶしているというような内容も扱っていた。コミュニティの分断はどのようにすれば止められるのだろう。
いずれにしてもそのようなことをじっくりと見つめ、冷静に踏み外さないように生きたいものだ。次回からまず「家族」について考えよう。