(このブログは、東洋経済新報社刊「LIFE SHIFT2」を参考に、私の思うところを書いています。スタートは、昨年の7月10日です。)
前回は「脳」の可塑性について書いたが、それだけでなく、年齢を重ねるとともに強まるタイプの知能もあるのだという。
知能には大きな分類として「結晶性知能」と「流動性知能」があるという。
まず「流動性知能」は、初めて経験するような新しい場面に対し、どう行動するか、どう対処するかというような性格のものとされ、計算力・暗記力や新しい電子機器を使いこなすとか新しいことを発見したり新しい企画をするといった例が挙げられる。20代から30代はじめにかけてピークを迎え、その後は加齢によって低下していくと考えられている。
「結晶性知能」は、培ってきた知識や経験に基づく判断の能力のことで、円満なコミュニケーションや経験を活かした家庭料理、語彙の豊かさ、達筆な文章作りなどが挙げられる。これは年齢とともに強まるタイプの知能である。
両方を重ねると、50代半ばぐらいが最も知能のピークと思われるが、人によってはさらに伸び続けたり長く維持できると言われている。
先日、三輪の住民自治協議会から認知症に関わる講演会の依頼が届いた。私の専門分野ではないので躊躇しているが、今このブログで扱っていることはそれに内容的にかなり合致することのように思う。「脳」は可塑性があって適切に使うこと、年齢を重ねるほど伸びる「知能」があることを、私の経験や今行っていることを結びつけることで喜んでもらえるのだと良いのだが。