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ありうる自己像を

(このブログは、東洋経済新報社刊「LIFE SHIFT2」を参考に、私の思うところを書いています。スタートは、7月10日です。)

 第3章「物語〜自分の人生を紡ぐ」のまとめをしよう。

 まず「ありうる自己像」を描き出すことだ。シニア世代は“人生の棚卸し”と言ってもいいだろう。手をつけたままやり残したことはないだろうか。興味はあったのに手をつけず後回しにしておいたことはないだろうか。さらに、全く新しいことに挑戦してみたい。などと自分の描きたい未来(自己像)を洗い出してみたい。

 そして、社会の変化や年齢に対する思い込み、時間配分について精査してみることも大事だ。

 つまり、社会の変化は、テクノロジーの急激な進化や長寿化の進展、さらに制度の変化などを見つめ、ありうる自己像の進む道を練り直すのだ。年齢の思い込み一つとっても自分の古い認識のために「どうせ無理」などと老化を当たり前のこととして自分に刷り込んでいないだろうか。

 また、時間配分も大事だ。老年期の人は特に限られた時間をどのように配分するかによって日々の幸福感、満足感が変わってくるだろう。単に働いてお金を稼ぐことは大事に違いないが、自分のスキルアップや趣味の充実、家族や友人との過ごし方など、バランスよく時間を使いたい。

 確かな結果など誰にもわからない。でも、今をどう過ごすかで自分の未来は方向づけられるのだ。なんとなくではなく、自分の心を見つめ、周りの状況をよく掴み、自分に与えられた選択の自由を活かしてほしいと思う。

 私は毎日のように続けているこのブログが、ささやかでも誰かの役に立ってくれることを願っている。もちろん、その取り組みが私自身の未来を紡ぐことであり、学び続けることで自分の有りようを進化させていると思っている。続けて読んでくれている人の幸福を願っています。