(このブログは、東洋経済新報社刊「LIFE SHIFT2」を参考に、私の思うところを書いています。スタートは、7月20日です。)
第3章「物語〜自分のストーリーを紡ぐ」もいよいよまとめの段階に入った。職や雇用、余暇などを扱ってきたが、それを考えるのは「良い人生」を送ることをめざしているからだ。一生を通して我々が紡ぐ人生の物語の土台は「良い人生を生きたい」という欲求だろうと本では投げかけている。
もちろんまず気になるのは「お金」の問題だ。我が家は、毎月はじめに一番お世話になっているクレジットカードの支払日がくる。銀行の残高では足りないので、来月は何か積み立てたものから一部解約しないと無理なようだ。生きがいなどについてセミナーで指導しているが、日々の生活の資金を確保することはその前提として必要である。
ただ、ダライ・ラマ14世は、人間について驚かされるのはどの点かと聞かれ、次のように述べたという。今日はそれを紹介し、「良い人生を紡ぐとは何か」を考える課題にしよう。
(抜粋P115)「人は金を稼ぐために健康を犠牲にし、健康を取り戻すために金を犠牲にする。また、未来を心配しすぎるあまり、現在を楽しめない。その結果、現在を生きることも、未来を生きることもできなくなっている。そして、自分の命が永遠に続くかのように日々を漫然を生き、真の意味で生きることがないまま死んでいく」。(以上)
どうだろうか。私は「日々を漫然と生き」というところが大事だと思う。真の意味で「生きるとは何か」「幸福とは何か」と素朴に考えていきたいのだ。