(このブログは、東洋経済新報社刊「LIFE SHIFT2」を参考に、私の思うところを書いています。スタートは、7月20日です。)
自分の仕事や将来就きたい仕事がいつ自動化されるかについて、本では「予測は可能とは言えないが推測はできる」としている。自動化を妨げる4つの要因に目をつけると良いとしてあげている。簡単に羅列してみよう。
1 非定型的な業務の占める割合が多い。
2 付加価値の高い業務に移行できる可能性が高い。(共感、人との関わり、判断、創造性などの要素が大きい業務)
3 自動化を妨げるような環境がある。(安全性確保の要求、人間の最終判断が義務である等)
4 自動化が費用対効果の面で得策でないもの。
教育の仕事を例に考えると、1番は、相手(児童・生徒)によって同じようにはいかない。つまり「非定型的」であるということ。
2番は、相手の人間性と向き合うことで自信を持たせたり、やる気につなげたりといったレベルの高い教育は、教える側の人間性も問われる。採点一つとっても、丸かバツをつけるだけなら機械で自動化できる。しかし、同じ間違い答案でも相手に合わせて分析すると良い指導につなげられる。
3番、4番は、教育の面で実現させるには乗り越えなくてはならない課題が大きく、複雑で膨大な仕組みが求められるということ。
YouTubeで私もいろいろと学ぶことは多い。ただそれは必要で求めたい課題があって、その答えのヒントを求める気持ちがあるからで、本人の興味のある分野だけなのだ。
だが、学校教育では、本人の求めていないことにも出会わせ、興味を持たせ、学ばせ、その上に立って更なる意欲を持たせることが大事なのだ。私は教育では、その「情・知・意」の流れを大事にしなさいと後輩たちに教えてきた。つまり、「面白そう」「そういうことか!」「もっと調べたい(わかりたい)」と、児童生徒の主体的に学ぶ流れを大事にしてほしいのだ。