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ソフトに背中を押す

(このブログは、東洋経済新報社刊「LIFE SHIFT2」を参考に、私の思うところを書いています。スタートは、7月20日です。)

 好ましい判断を促す「ナッジの手法」について触れた。「もっとこうしなさい!」とか「なんでこんなこともできないの!」などと強制したり批判して行動を促すのではなく、ソフトに背中を押すようにしてより良い行動を促す手法だ。

 そんなことを考えている時に私の頭に浮かんだのは、このブログを書いている自分についてだ。「自分の勉強のために」、「自分の進むべき道を探るために」やっていることではあるが、それだけでは毎日積み重ねることは難しいと思う。定期的にこのブログを訪問してくれる人、感想を言ってくれる人がいるのでありがたいと思う。

 昨日は三輪公民館で「歌と健康セミナー」を行ったが、この本にある“人間としての可能性を開花させる三つの要素”「物語」「探索」「関係」について扱った。その中で、「関係」について本では以下のようにまとめている。

「人は他人との関係を通じて、帰属意識をいだき、自分が評価されているという感覚を味わえる。人は、愛し、愛されるとき、自分が幸せで、大切にされていて、尊重され、理解されていると感じられる」と。(抜粋P60)

 特に深い関係ではなくても、ブログを定期的に読んでくれる人がいるそのことそのものに喜びを感じる。それは、前回難しいという例に挙げた親子関係でも、いや親子関係だからこそ大事なことだろう。子どもに「あなたがお母さんで良かった」と言われるほど嬉しいことはないだろうし、逆に「でも、私が子供でよかったね」と言い合えるような関係なら本物だと思う。お互いがとても大事な存在だよと認め合える関係なのだ。ソフトに背中を押す関係だからこそ素直にそんなことを言い合えるのだと思う。