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長寿時代の到来

(このブログは、東洋経済新報社刊「LIFE SHIFT2」を参考に、私の思うところを書いています。スタートは、7月10日です。)

 第1章の後半は「長寿時代の到来」だ。さまざまな事例や各国の実情などをもとに平均寿命の変化を説明している。大事にしたいことを拾ってみよう。

 それぞれの年の平均寿命世界第1位の国の平均寿命を「ベストプラクティス平均寿命」と呼んでいる。この本が書かれた時点でそのベストの位置にいるのは日本女性の87歳だ。私が調べたグラフでは、19世紀半ばはノルウェーがトップ、19世紀後半から19世紀半ばにかけてニュージーランドがトップになり、1940年ごろからはノルウェーやアイスランドが続く。そして、20世紀終わり頃から日本がトップの座を守り続けている。

 またその平均寿命年齢の伸び方を見ると、1850年ごろは48歳ぐらい、1900年ごろに60歳になり、1980年ごろになって80歳を超えた。ここ100年以上、ベストプラクティス平均寿命は10年間に2〜3年という驚異的なペースで上昇してきたのだ。

 日本の平均寿命を見てみよう。5年ごとのデータがあるので、私の生まれた年に近い1955年は、男が63.60歳、女が67.75歳だ。その5年後の1960年は、男が65.32歳、女が70.19歳で、世界の伸びの倍も早く5年で2〜3年寿命が伸びている。女性が80歳を超えたのが1985年で世界のトップに出た頃だろう。男性が80歳を超えたのは2015年。グラフの最後の2019年の平均寿命は男が81.41歳、女が87.45歳だ。

 私のようなシニア世代があとどのくらい生きるかというのが「平均余命」だ。今の状況が変わらないとしてこれまでのデータから算出するのだが、長寿の実績が高い県は長くなる。2020年のデータで、長野県の75歳男性はあと13.12歳、65歳男性は20.86歳余命があるとされている。単純に10歳増えないところが面白い。今の70代の人の方が余命が長い。

 また、今0歳の子の余命は82.68歳なので、人生100年時代とは言えない。最近産まれた子の半数は100歳を超えるというのだから、若い人の余命を見るのはあまり意味がない。

 データから見ると私の余命は、平均的にはあと16〜18年かな。できればこうやって関心を持って調べ、健康寿命という長寿の恩恵を受けたいと取り組んでいる成果をいただきたいものだ。一人で頑張っているだけではダメなので、皆さんご協力よろしくお願いします。