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機械は雇用を奪うのか

(このブログは、東洋経済新報社刊「LIFE SHIFT2」を参考に、私の思うところを書いています。スタートは、7月10日です。)

 前回は車の自動運転のことを取り上げたが、最近日本ではトラックの運転手不足がニュースになっている。ネット販売の急激な拡大で個人宅に直接配達されることの影響や勤務時間の負担を減らす配慮してのことだ。まだトラックの自動運転など何十年も先のことだろうと思っている人が多いだろうが、運転手不足を思うと急速に進む可能性が強くなってきた。お年寄りのいる山間地にドローンで配達するのはもう現実に行われている。

 自動運転の開発を進めている企業の発表では、自動運転車は人間に比べて運転ミスが少なく、途中で休憩が必要ない。さらに人件費を減らせたり、交通事故死者を減らせるとしている。もしも完全な自動化が実現すれば、アメリカで400万人いる運転手の雇用は3分の1に減ると予想されている。

 すでにとても進んでいる分野としては、工場の生産ラインは多くのロボットを使っている。その他、ホテルの接客やロボット料理長の話も出ている。また、家族では対応しきれない介護をロボットが担う日も近い将来だろう。

 そんな本格的なロボットはまだ身近ではないが、スーパーのセルフレジはすでに当たり前に多くの人が利用している。以前は大勢いたレジ打ちの人は急速に減り、中には「無人スーパー」もできてきた。

 では、失業しないためにはどうしたらいいのだろう。人間が機械に勝てる分野は何なのだろう。(続く)