(このブログは、東洋経済新報社刊「LIFE SHIFT2」を参考に、私の思うところを書いています。スタートは、7月10日です。)
この本の著者アンドリュー・スコットとリンダ・グラントンの二人が、「ライフシフト~100年時代の人生戦略」第1巻を発行した後、そのテーマに関わって多くの人と交わした会話からこの第2巻が生まれた。その会話の中で人々がもっとも聞きたがるのが、「テクノロジーの進化と長寿化」に関わる問題だったという。
実は今日、私の所属する退職校長会の代議員会があった。後半は小グループに分かれて情報交換会があった。そんな時私が以前から話題にしているのは、会のホームページを作ったり、ネット利用で連絡体制を充実させることだ。
私の地区は典型的だが、60代後半1名、70代前半1名以外は、全て80代半ばすぎの人だ。コロナ禍もあって、集まることもままならないまま届け物のついでに少し会話をしたり、地区便りで交流したりする程度が普通だ。何か力を合わせて活動するというより、福祉的な面が重いように思う。そこで「メールやLINEを使った連絡体制を構築しよう」などと言うと、人のつながりが薄れるように危機感を持たれるようだ。
しかし会費を集めに各ご家庭を回ったが、留守だったりご家族の方からいただいて領収を置いてくるだけだったりが多かった。最も困ったのは、去年はけっこうよく話す機会の多かった方が、留守で連絡も取れなくなったのが1件あった。もしかしたら介護状態になってお子さんと同居しているのか施設に入ったのかわからない。もっと気軽に頻繁にLINEなどで連絡が取り合えればどんなに楽かと思った。
「お元気ですか。今日会費取りに伺っていいですか」とか、「庭の野菜が取れたからあげるよ」などと気軽に連絡を取り合えるようになれば、人間関係も深まると思う。会費の振込を使うように3年ほど前に提案した時は、「訪問し顔を合わせて会話するのも役員の大事な仕事」ということで説明があった。ある意味これはフランケンシュタイン症候群ではないかと思う。「テクノロジーの進化が、人間の営みを破壊する」という不安な思い込みだ。
今日の分散会でパソコンやiPhoneでメールやLINEのできない人はいるかと聞いてみたが、全員できるそうだ。できれば、テクノロジーの進化を活用して人のつながりを頻繁に気楽に出来るようにしたいものだ。
たとえば、「私の所属している団体の演奏会があるので聞きにきてください」「菊作りの得意な方がいるので希望者で講習会をやりましょう」など、お得意なことを発信できたらこの会の存在意義も高まるように思うのだが。さらに、細かく分かれた地区ごとの集まりだけでなく、共に活動した同年代ごとのつながりも活発にし同窓会をやっても良いように思う。