(このブログは、東洋経済新報社刊「LIFE SHIFT2」を参考に、私の思うところを書いています。)
世界すべての国の社会のあり方を激しく揺さぶった新型コロナウィルスによって、それぞれの国の対応の違いも明らかになったという。日本は、感染拡大によってバーチャル化が加速するなかで、多くの企業が「デジタル化」で遅れをとっている現実が明らかになったという。逆に日本が良好なのは「健康と長寿」だ。コロナ禍による死者数は、人口比で見ると、アメリカとイギリスは日本の16倍、ドイツは9倍に達しているのだ。(著者がこの本を書いている時点で)日本のGDP(国内総生産)は、5%縮小したが、これは日本が国民の行動に制限をかけ、企業などに資金の援助をするなど、人命を救うことを優先したためだ。
本の前書きでは、その「健康・長寿の恩恵」をさらに「経済面での恩恵」にもつなげることが大切だと言っている。単に60歳を超えても働き続けるということではなく、人々がスキルアップをできるようにし、より柔軟な働き方でキャリアのアップデートをしていける求めていくことが大事だというのだ。
前回のブログでは、「配当」という言葉に引かれて株式の話になってしまったが、資産形成だけではなく、「自分自身の未来に対する投資」が必要だということだ。先週池上彰さんの番組で「リスキリング」という言葉を紹介していた。リスキリングとは、「技術革新やビジネスモデルの変化に対応するために、新しい知識やスキルを学ぶこと」と定義されている。これからの世の中で必要とされる能力をつけ、企業内で職場の転換をしたり、転職したりして、働き方のバージョンアップをするのだ。会社に使われているだけでなく、「本当に大切なものを重んじて生きるために、バランスの取れた生き方を実践できるようにすべきなのだ。」ということだ。