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毎日できるマインドフルネス

(このブログは、文藝春秋社刊「脳科学は人格を変えられるか」を参考に、私の思うところを書いています。スタートは、昨年の12月12日です。)

 マインドフルネスについて扱っているが、今日は何を書こうかと考えていたら、NHKのあさイチで、ヨガによる精神の安定について取り上げていた。不安に心が乱れることが多く、夜中に目が覚めて体調を崩す人に体験してもらう内容だった。ヨガというと、軟体動物のように体を動かすようなイメージが強いが、今日のは、主に呼吸法でわかりやすかった。米軍の安眠法とも共通項が多かった。

 椅子にすわって気持ちを楽にし、ひざに置いた手を四つ数えながら握り、六つ数えながら吐く。次に同じように四つ数えながら肩を上げ、六つ数えながら肩を下ろして息を吐く。床に横になっても同じように、手を握ったり、肩に力を入れたり、腰、足へと力を入れる場所を移しながら呼吸に意識を集中していくのだ。登場したタレントはその後しばらく実践し、「久しぶりに朝まで目を覚まさずに寝られた」と喜んでいた。

 この番組のはじめのところで、不安を感じる扁桃体の活動を前頭前野の働きで穏やかにする脳の役割分担について説明していた。まさにその通りで、呼吸に意識を集中し余分な雑念を遠ざけることができるような習慣が大事なのだ。

 マインドフルネスについてインターネットで調べると、「マインドフルネス認知療法」について、語句の説明や病院からの情報、学術論文などいろいろ出てくる。強迫性障害のような精神失調を起こしてしまう絶え間ない不安感をコントロールするために、「今」「このこと」に全ての意識を集中できる療法が効果があるのだ。呼吸を整えることは簡単にできるので、座禅をするような気持ちで毎日やってみよう。