自然のパワーを味方に(続き)

 寒くなってきたので、我が家の花などの鉢物の水やりも週一回ほど様子を見ながらあげている。小さい鉢でも、上から水を入れるとけっこう溜め込んでくれるようで、なかなか下から出てこない。くれる時はたっぷりあげたいので待っている。土がたくさんの水を溜め込んでくれることは、昨日のブログと関係すると思う。

 この頃、町の地形探検をするので長野の地形図を買った。大学時代や教員をやっていた頃の地図と比べて驚いたのは、市街地がとても増えていることだ。小さな川や等高線は確認しにくい。建物や道路に覆われた市街地に降った雨水は、地面に染み込むことなくほとんど近くの排水路、小河川に流れる。かなりの部分で暗渠になって道路を潜っているものも多い。大雨が降って、それらの水路が処理しきれず溢れることが時々ある。最近仲間と話した時、古牧のあたりで排水しきれず学校が浸水した話でもりあがった。

 山の方でも、暗い杉林は、地面に植物が育ちにくく大雨の時は、杉の大木まで一緒に土石流となって村を襲うことがある。昨日のアファンの森のように、豊かに水を蓄え、生き物を育む環境は守り続ける取り組みが必要なのだ。

 自然の恵み豊かな日本だと思う。それが牙を向くことがないよう大事に付き合っていくことが重要なのだ。この頃見た国会中継で河川の管理について話題になっていたが、川を掘ることだった。里山の管理、氾濫予想地域での宅地や工場・大規模公共施設造成の危険性、業者の違法な谷の埋め立てなど、自然を管理するというより味方にする内容に関心を向けてほしい。