今日朝食をとりながら、ブラタモリの安曇野の番組を見た。私は豊科で校長をやり、子どもたちへの講話で安曇野を豊かにした用水路について扱ったので、興味深かった。先日の善光寺を扱った時と違って、とても地理的な内容が重かったのも良かった。
日本一の生産量を誇るワサビ田から番組がスタートした。盆地を囲む山から流れ出た川が作ったいくつもの扇状地、そしてその扇端部に湧き出る豊かな水、そういった環境が人々に豊かな産業を与えてくれているのだ。
夕飯を食べながら見ていたニュースで、河川改修予算が来年は、10億円も上乗せされるというニュースが流れた。なんとなく見ていたので詳細は覚えていないが、その時映像に映ったのは、川で作業するバックホーが土砂を削り山に積んでいた。おそらくその後トラックで運び出すのだろうが、一日どれだけ河川を掘り下げられるのか、予算がいくらあればそれが十分と言えるのかなど考えてしまった。
いつか大雨が降った時、たまたま車で走っていた19号線から見えた犀川は、大変な泥水だった。あの勢いで運ぶ土砂の量は、トラック何百台などというレベルではないように思う。やはり大事なのは、里山を整備したり水田を守ったりと、自然のダムを大事にすることだと思う。森林が持つ保水力はとても大事だ。このブログを書こうと開いたあるホームページには、それについての危機が書かれていた。
(抜粋)「しかし、今、世界では森林がものすごいスピードで減少しており、1秒間にテニスコート20面分の森が失われているとも言われています。」
もちろんそういった取り組みもなされているだろうが、どれだけそこに予算をかけているかは不安に思う。