やりたいことを貫く

 指導している混声合唱団エールが、長野市芸術館メインホールで12月に合唱発表をする。この頃のブログに書いたように、「ハングリーであれ、愚かであれ」の心でやりたいことを貫きたい。

 心配なことは、合唱団なのでパートのバランスだ。特に男性陣が少ない上に、長野音協の第9演奏会と重なって、そちらに関わっている人もいるので手不足になる。また、高齢の人もいるので無理も強いることはできない。運営する役員さんにとっても一番頭の痛い問題だろう。

 先週の練習後、私から人数確保について一つ提案した。それは、音楽を学んでいる大学生に応援を頼みたいということだ。若干の謝礼を出し、バイト感覚で参加し楽しんでくれたらうれしい。役員さんたちはぜひお願いしたいと喜んでくれた。

 この合唱団ができた時、中心になって設立にあたってくれた人たちは、合唱のイベントで私の指導に触れ、ぜひ先生に指導してもらって、これまでよりレベルの高い活動をしてみたいという思いがスタートだったようだ。趣味で合唱を楽しむのは良いが、さらにレベルアップを目指したいという思いが、100年時代のマルチステージを経験したいという思いと重なるのだ。

 指導者とピアニストにしっかり謝礼を払って、それに応えるべく指導者は頑張る。しかし力のある人がいても、メンバーに不足が生じた場合、混声四部は無理だから混声三部や、さほど難しくない混声四部にするということがよくある。でも、求めるものを仕方ないと諦めないで、指導者の補助を増やす感覚で、専門家の応援を頼んだらどうだろう。願っていた活動を実現することは喜びを増すと思う。ストレスの溜まることで悩んだり、願いを諦めたりするのではなく、あくまでもハングリーに欲を忘れず、「雇ってまで歌うのか」という世間の声に惑わされず挑戦してみるのが大事だと思う。気持ちよく参加してくれる若者がいてくれることを願っている。