「人生の棚卸し」についてこの頃ブログでふれている。そうしたらいろいろな身近なことが、みなそれにつながって見えてくる。先日、今日のタイトルにした言葉に出会ってワクワクした。
“stay hungry, stay foolish” (ステイ ハングリー、ステイ フーリッシュ)
NHKの、“映像の世紀 バタフライエフェクト”で、スティーブ・ジョブスとバックミンスター・フラーについて扱った番組だが、そこでは「ハングリーであれ、愚かであれ」と訳されていた。この訳については、いろいろな情報(訳し方・理解の仕方)があり、それぞれこの言葉をどう受け止めたか解説している人が多い。今日はそこは飛ばして、番組の訳のままでいこう。
ジョブスは、スタンフォード大の卒業式に呼ばれ、若者へ語った言葉がこれなのだ。もう少し加えると、
「自分のやりたいことを貫け」と繰り返した。
「限られた人生なのだ。誰かの言いなりになって人生を浪費してはならない。」
「誰かの教えにとらわれるな。それは、他人に従って生きることだ。」
「あなたのうちなる声を、周囲の意見に埋もれさせるな。」
「最も大事なことは、あなたの心と直感を信じる勇気を持つことだ。」と若者の心に語りかけていく。
そして、最後に、
「人生を振り返ろう。若き日に挫折し捨て去った願いや、好奇心を呼び覚まそう。あらゆる人に伝えたいのは、澄んだ心で考えることなのだ。」と言い、
「ステイハングリー。ステイフーリッシュ」と締めくくった。
これが世界のコンピューターの激変させ、産業革命と言っていいような情報社会の新しい世界の扉を開けた彼の羅針盤なのだ。
私のシニア人生は、基本的に自分の心に素直に目を向け、楽しく充実したものにしたいと思っている。人生の棚卸しをするとき、このジョブスの羅針盤を参考に、夢を持っていたい、自分の求めたいものを求め続けたいと思っている。この番組から思わされたことを来週さらに深めてみよう。