エールの初めてのステージ

 先週土曜日(12日)は、私の指導している混声合唱団エールの初めてのステージだった。コロナ禍で社会教育が停滞する環境が続いたので、人前で歌う機会がなかったが、ようやく公民館の文化祭で歌うことができた。

 主にその地域の人が参加する公民館文化祭に、信濃町や長野市南部地区の人など広い地域から集まるサークルなので、やや異質だった気もするが、ほとんどの会員が集まってちゃんと衣装も着て歌った。

 控室やリハ室もないので、いきなり本番という演奏だった。正式な録音・録画もないのでしっかり振り返れないのが残念だが、とても伸びやかに歌ってくれたと思う。指揮者へしっかり視線を向けてくれて、集中力のある演奏だった。5人だけで人数の少なかった男声もiPhoneで撮った音では、バランスよく歌えていたと思う。

 発声練習もなくいきなりの演奏だったせいもあるが、課題はといえば、どうしても高い音を中心に声の質や音程の乱れかと思う。ただ、伸びやかに迫力を出せることがまず第一で、そのパワーをなくさないように済んだ音にしていきたい。経験の差があるのが当たり前で、それをチームワークで乗り越えていってほしい。あれだけの人数が集まるには、誰でも入りやすいという前提があると思う。

 団の目標である「無理せず、無理させず」を大事にして楽しい練習を重ね、一生学び続ける「初心忘るべからず」の心で自分を磨き、経年劣化ではなく「熟成」世代を目指すのだ。この三つが私の指導方針でもあるので、みんなよろしくお願いします。