先日の善光寺周辺調査の後、注文しておいた地図が届いた。昔使った地図がプラケース一杯に溜め込んであったが、開いてみるととても古く、方面別に分類して束ねてあった輪ゴムが風化して硬くなり張り付いていた。考えてみると、一番買い込んだのは大学時代だから、半世紀前だ。大学の授業で使ったり、年に一回の日本各地への巡検、卒論の調査などで使ったものだ。割と新しいものは、小学校の担任をしていた頃社会科の資料を作るのに使ったものだろう。それでも30年以上は前かな。これはダメだと思って、早速注文したのだ。
ケースの古い地図を出して見てみると、沢や尾根に色付けをして地形を把握したり、等高線をなぞり、接峰面図(せっぽうめんず)を書いて、過去の地形を調べたりなど、なつかしい作業の跡があった。
そこで思ったのは、これも「人生の棚卸し」だなということだ。趣味が発展して本職になった音楽の道にのめり込み、地理のことから離れていた。でも娘が大学などで新しいアパートを借りるなどというと、地図やハザードマップをネットで検索して調べたり、引っ越しを手伝いに行ったのに、翌日には、早起きをして周りの地形を探索したりなど、必ずやっていた。調べることが好きなんだと思う。
離れていたけれど、シニア生活をする上で、そういう自分のこれまでの歩みを振り返って、やり残して来たことや、工夫すれば面白く取り組めそうなことを、人生の引き出しから出して並べてみるのだ。若い時とは違った魅力に気がつくこともあるだろう。
先週の土曜日は文化祭の発表で若槻に行ったが、帰りに遠回りをして崖のある方を見に行ってしまった。届いた地図をよく見て、地域を調べることに楽しく取り組んでみたい。またそれもブログで発信していこう。