もちろんお金が衣食住という生活の基盤を作る大事なものであり、「欲求のピラミッドの底部に位置する」ので、その確保には甘えは許されない。特に、子どもたちの将来を保証する親としての大事な役目を果たすために、私も求められるものを提供できる準備を最優先にしてきた。
お金と消費については、本の中で詳しく扱っている。子どもたちが消費を強く欲するようになる育て方といった背景や、お金が単に消費の手段というだけでなく、その人の社会的地位を映し出す社会的標章の役割を果たしているといった面についても触れている。ただここでは扱わないので、詳しく知りたい人は本で読んでほしい。
この「ワークシフト」を教材にした「働き方の未来と選択」に関するブログもいよいよまとめの段階に入った。どうしたら、第三のシフトを実践し、お金を最大の目的にするのではなく、充実した経験を味わうために働くという発想に転換できるのだろうか。
脱線するが、今週、七二会公民館で「歌と健康セミナー」の指導をしてきた。これで今年予定している4公民館のうち3つを終えたことになる。参加した人にこのセミナーで最も伝えたいことをどうやったら理解してもらえるか悩んだ結果、一つの歌を紹介している。中学の部活指導に行っている時に、生徒からこの歌を歌いたいと教えてもらった曲だ。ぜひ歌詞付きのYouTubeでみてほしい。
「正解」(野田洋次郎作詞)の歌詞を紹介しよう(抜粋)
「あぁ 答えがある問いばかりを 教わってきたよ
僕たちが知りたかったのは いつも正解など大人も知らない
喜びが溢れて止まらない夜の眠り方
悔しさで滲んだ 心の傷の治し方
傷ついた友の 励まし方
あぁ 答えがある問いばかりを 教わってきたよ
だけど明日からは 僕だけの正解をいざ 探しにゆくんだ
次の空欄に当てはまる言葉を書き入れなさい ここでの最後の問い
制限時間は あなたのこれからの人生
解答用紙は あなたのこれからの人生
答え合わせの 時に私はもういない
だから 採点基準は あなたのこれからの人生」
人生に決まった答えなどないのだ。大事なことは、「命の次に大切なものは、選択の自由があること。」なのだ。まるでテストの答えを書くように、自分の知識や経験をフル動員して最も良い答えを生み出すのだ。「なんとなく」ではなく、精一杯学び続け、自分や自分と関わる人の未来を見つめていくのだ。後どのくらい残されているかわからないが、制限時間はあなたのこれからの人生なのだ。解答用紙は、あなたの人生そのものなのだ。ハムスターの踏み車のように、ただ回り続けて前に進めない人生にならないようにしたい。
どのようにまとめるか、このブログも問われている。それは、私の解答用紙だ。