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働き方の未来と選択 その1

 リンダ・グラットン著「ワークシフト」(プレジデント社刊)を通して、人生100年時代の働き方(生き方)の未来図を探ってきた。いよいよ第10章「第三のシフト〜大量消費から『情熱を傾けられる経験』へ」に入る。この章が最終章だ。

 このブログで、「連続スペシャリストへの道」「協力して起こすイノベーション」と二つのタイトルを立てて進めてきたが、最後は「働き方の未来と選択」とすることにした。大事なことは、“時代に流されて何となく生きる”のではなく、自分の“選択を大事にし主体的に築く未来”を求めていくことだと思う。情報や時間に追い立てられて呆然とする日々ではなく、やりがいや情熱を傾けられる仕事を選択し、余裕のある時間も大事できるバランスの取れた生活をすることだ。

 このブログテーマを決める時、「選びとる未来」としたのは、今思うと大事なところを掴んでいたと思う。人が生きる上で命の次に大切なものは、「選択の自由」だと思う。そのためには、自分がこれから進もうとする未来をまずしっかり見据えることが重要だ。そして、選びとる項目をはっきりさせ、選択肢を立て、自分の納得できる「解」を選ぶことだ。

 これから話を進めていく「働き方の未来と選択」は、そういう意味でまとめであり、未来を選びとる上でのスタート地点でもある。次の辰年、その次の辰年、どんな過ごし方をしているか……、もちろん生きている保証もないが、だからこそ「良かった」と思える道を選びたい。