専門技能・知識を深め、広げていく「連続スペシャリスト」について扱い始めて随分長くなった。やはりこのテーマが私にとってとても興味があることだからだろう。昨日は、「ギルドの一員となる」を扱った。そしてこの章の最後は、「カリヨンツリー型のキャリアを築く」となっている。いくつもの釣鐘が飾られているツリーのイメージだ。
精力的に仕事に打ち込む期間と、長期休業して学業やボランティア活動に専念したり、仕事のペースを落として私生活を優先させたりする期間を交互に経験し、ジグザグ模様を描きながら仕事のエネルギーや技能を高めていくような人生として説明している。
今の若者世代は多くの者がそういった人生を経験するようになるのだろう。エクスプローラー的に世界を旅したり、色々な人と出会って活動したりして、自分や社会を見る目を養い、自分が主役になって起業したり、スペシャリストとして力を求められたりするのだろう。
私のようなシニア世代には想像しにくいが、人生100年時代は、そんなモザイク模様のようなキャリアが当たり前になってくるのだろう。
教員として38年勤めた私も、退職してある意味やっと自由に自分のキャリアを広げることができるようになった気がする。仕事に追われていた時にはできなかった研究が趣味として位置付き、趣味だった合唱が仕事となっている。「ライフスパン(老いなき世界)」「エフォートレス思考」「ファクトフルネス」などなど、次に研究したいこと、考えたいことがたくさんある。健康管理や資産管理も日々の考えて実行する研究だ。それらが、公民館講座などで扱って喜ばれるようになると嬉しいと思う。そんな毎日が「連続スペシャリスト」なんだと思う。人それぞれ違っていい。自分らしい楽しく取り組めることを続けて、たくさんカリヨンを飾りたいものだ。