前回は、「ワークシフト」で提案している連続スペシャリストへの道で、4つの専門技能のカテゴリーを紹介した。そんなカテゴリーに注目して自分の存在を確かにしていく道を選んでいくことが、「主体的に選択する未来」に向かう大事な要素だ。私はそういう未来をしっかり見つめた道を選ぶという研究(考えること)が好きなので、本を読んだりこうやってブログで発信したりしていることそのものが主体的に選択していることなのだ。
公民館講座で、歌を歌いにきた人にプレゼンで生き方を説明して頑張った気でいたら、参加者はもっと歌を歌いたかったようで、運営している教育委員会からは「もっと簡単に」と言われてしまった。確かに、どんなに重要なことでも、その人が求めていないことを説明しても価値は高まらないだろう。最近はあくまでも相手の気持ちに寄り添って楽しくやろうと思っている。
「ワークシフト」では、高度な専門技能を身につける方法として、「あくまでも『好きな仕事』を選ぶ」と言っている。私はブログを始めた時は、「いったい自分は続けられるのだろうか」「どんな意味を見つけられるのだろうか」「中途半端で終わるのではないか」と不安だった。しかし、こうして続けているし、そうやって研究したことが、講演会や公民館指導の良い材料になっている。土日や宴会の日以外はほとんど休まずそれなりに新鮮な気持ちで続けている。やはり自分の学んだことを人に伝えることが好きなんだろう。教師の仕事からは離れても、誰かに何かを伝えるという「好きな」ことを見失わないようにしたい。
嘱託職員として勤めていた時と同じぐらい資産形成で成果を上げられるようになってきているのも、「好き」だからできるのだろう。毎日のようにYouTubeで面白そうな「株」の関係のものは見ているし、気になったことは調べたり、情報を集めて確かめたりしている。
連続スペシャリストの「連続」というのは、終わりのない日々の取り組みのことだ。「これでよし」ではなくて、「もっと本当のことをつかみたい」「変わっていくところを見落としたくない」と追求し続けることだ。「面白い」と思わなくてはできないだろう。