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未来に至る道

 昨日はショッピングモールを例に“コ・クリエーション(共創)”について考えた。私はその方面の専門家ではないので、誰かから聞いた印象で書いているので誤っていることも多いと思うが、一番言いたいことは、「どんな立場からどのような視点でものごとが決められてきたかに注意したい」ということだ。リンダ・グラットンは、「ワークシフト」の中で、「あなたの頭の中にある固定観念を問い直すことだ」と書いている。自分の中にある「誤った未来イメージ」に引きずられて、誤った道を歩んでいないかということだ。

 この本で一番言いたいことはその一言にあると思う。未来に至る道は複数ある。私たちの行動が後手に回り、こんなはずではなかったと行き当たりばったりに対処し続ける負の側面に追われることにならないかと心配なのだ。本の中では、「漫然と迎える未来」としている。

 それに対して、未来を大きく変える5つの要因に目を向け、コラボレーションが重要な役割を担い、人々は知恵を働かせて未来を選択し、バランスの取れた働き方を実践する。そんな「主体的に築く未来」を求めるべきとしている。本の表紙裏に「2025年、私たちはどんなふうに働いているだろうか?『漫然と迎える未来』には孤独で貧困な人生が待ち受け、『主体的に築く未来』には自由で創造的な人生がある。」と書かれている。

 一つしかない答えを本から教わって、それに向けてひたすら進めということではない。一人ひとりが、冷静に考え、いろいろな要因を見極めながら、信念に従って自分の選択を行うことだ。未来は選べるのだと言っているのだ。このブログで、いろいろな要因に目を向けながら、今の自分、社会を見つめる視点を養っていきたい。しっかり見つめる力がなくては、より良い選択もできないはずだから。