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共創の社会

 「コ・クリエーション(共創)」について、自分のささやかな経験とつなげて話し始めたが、新しい時代に向けて大きな変化を支えているのは事実だ。世界にまたがるような地域を超えて、世代・専門性の多様な人たちがつながり、経験や知恵、願いを出し合いながらこれまでとは違うプロジェクトを進めていくのだ。

 知り合いからよく、「どうして長野市には大きなショッピングモールがないのか。わざわざ上田まで行っている。」と聞かれる。私は確かに市役所の建物内にいたことはあるが、教育関係なので、自分には関係ないと言い訳している。

 この頃、ニュースで須坂市の長野東インターそばに、大商業施設の計画が進んでいると言っていた。家族で夕飯を見ながら、「今度は須坂に取られてしまうね」と話題になった。須坂は、商業関係、ものづくり産業関係、観光集客関係といくつかのエリアに分かれて建設が進んでいるようだ。長野市も長野インターのそばに大きな商業区域があるが、もっと連携して大きなショッピングモールにして、一旦車を降りたら、買い物や食事、ゲームや映画、スポーツなどいろいろな目的で一日を楽しむ施設にできなかったものかと考えてしまう。

 専門ではないので実情と違うことを言ってはいけないが、長野市の商工関係の新しい発想がどこかでブレーキがかかっているように思えてしまう。

 コ・クリエーション(共創)の発想で、国内はもちろん世界に目を向けて、先進的で、利用する人の立場も考え、長い視点で発展を考えないと、すぐに時代遅れになる施設づくりでは、無駄が多いように思う。