「ワークシフト」でまず語られるのは、「第1章 未来を形づくる五つの要因」という内容だが、その第一の要因として挙げられているのは「テクノロジーの進化」だ。
この週末は、母校(長野高校)合唱班の第49回定期演奏会だった。2年間コロナ禍のために、活動を制限されていたが、ようやく今回は卒業生の組織(カイトソサエティ)も賛助出演させてもらえた。往年のメンバー中心の男声合唱2曲(「富士山第壹」「秋のピエロ」)と、大学生や20代社会人中心の混声合唱(「ふるさとの四季」)を演奏した。
私は事務局長として、現役顧問との連絡調整・計画作成やカイトソサエティ会員への周知、参加者募集をおこなった。ずっと以前だが、会員への連絡は、役員が母校の同窓会館に集まって話し合い、プリント作り、封筒詰して発送作業と大変な手間のかかる仕事だった。会員宛のニュースをまとめたお便りや、振り込み用紙も送った。しかし、そういったことは今はやっていない。すべてホームページや、一斉送信メールでおこなっている。会費はないが、活動に必要な資金は呼びかけると会の銀行口座に振り込んでくれる。上の段落の「テクノロジーの進化」を身近に感じる。ありがたいことだ。
役員会も今回はzoomで行った。40分の制限を守って、2回やった。以前は、公民館を借りて、往復の時間も入れれば半日仕事だったことを思うと、家にいながら簡単にできるのはありがたいことだ。日本は技術先進国のはずだが、インターネット等の活用は限られた人たちだった。今回のコロナ禍で、情報の検索・営業宣伝等飛躍的に進み、在宅勤務が急速に発展した。
私の所属している男声合唱団ZENは、シニアがとても多いが、コロナ禍をきっかけに連絡体制が充実した。ホームページで家でもできる練習用音源が提供されたり、LINEで、練習計画の連絡や欠席連絡など簡単にできる。今日は、事務局会開催の通知が届き、自分が参加できるかどうか入力しなくてはいけないものだった。以前電話を互いに掛け合って確認し合っていたことを思うと本当に楽になった。80代の人もいるが、「孫に教えてもらって初めてLINEをやったよ」などという声も聞いた。
それにしてもコロナ禍のような壁にぶつからないと本気モードで未来へのステップが踏めないのは残念な気がする。