一昨日(6/11)、娘の起業した“kominka”(練り切りの体験工房)が、全国放送で紹介された。王様のブランチという番組の「ニッチェのニッチな日帰り旅」コーナーで、北鎌倉の行ってみたい素敵な場所として取り上げられた。今年の2月ごろから始めてまだ半年も経っていないのに、北鎌倉の代表のような扱いですごいなと思った。
「人生戦略」のブログで、「ライフシフト」を扱ってきたが、新しい時代の生き方として示している方向が娘のやっていることとよく重なると思え嬉しかったので紹介したい。本のまとめを要約すると次のようなものだ。
「人生100年時代の社会の変化の兆しは見えているが、その歩みは、多くの人が望んでいるより遅く、ためらいがちなものにとどまりそうだ。結局は、一人ひとりがはっきり意思表示をし、自分の希望とニーズを明らかにすることにより、企業(社会・政府)の変化を後押しすることが必要になる。政府と企業のルールへの苛立ちを強めた人々は、個人単位と集団単位で新しい働き方と生き方を実験したいと思い始めるだろう。そのような実験のプロセスを通じて、多くの人が自分にとって真に大切なものを探索するようになり、一人ひとりの個性と多様性が奨励され、賞賛されるようになる。こうして、人々は多様な働き方と生き方を選べるようになり、それが100年ライフの果実を生むのだ。」
「自分の希望とニーズを明らかにし、発信していく」その流れが大きな変化を促すのだ。娘が社会を旅する中で、「無心」になれた素敵なことを、大勢の人に紹介したいと起業し、参加した人の声を発信したことが、番組作りの人の心に届いたのだろう。単なる観光地巡りではなく、若い人の「希望とニーズ」に応えるものとして認められたのだろう。
これからこのブログ「選びとる未来」は、そんな「多様な働き方と生き方」を見つめるシリーズだ。参考書に使うのはリンダ・グラットン著の「WORK SHIFT」だが、プロローグにいきなり「働き方の未来は今日決まる」と書かれている。そして、序章は「漫然と迎える未来」より「主体的に築く未来」が好ましいとしている。「ライフシフト」で、変化する社会を見てきたが、それをもとに、これからを生きる人たちはどのような選択をしていくのか、それを探っていこう。