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世代による感覚の違いと時代背景

 ライフシフト第6章に関するブログは昨日でほぼ終わりだが、この章の理解を進める中で面白いと思ったのは、マルチステージの人生の背景となる時代(社会状況)の変化が、それぞれの世代の生き方(物事の見方・考え方)に影響を及ぼしていることだ。あらためてそんな世代による違いを俯瞰的に見るのも面白い。

 本のP255に「ミレニアム世代」という言葉が出てきて調べてみた。調べるうちに、Y世代、Z世代、α世代などいろいろな言葉が出てきた。興味のある人は調べてみてほしい。企業経営などでは必要な知識だと思う。

 今日は、ミレニアム世代(1980年〜1995年生まれ)とZ世代(1996年〜2015年生まれ)について分析したい。それぞれ、前者が今年27歳から42歳、後者が7歳から26歳の年齢に該当するそうだ。実は我が家の娘二人がその境目にいて、姉がミレニアム世代、妹がZ世代で、その性格の違いが実に世代の特徴とよく当たっているのだ。

 ミレニアム世代(以後「Miと省略)は、その成長がデジタルの台頭と共にあり、ネットでの情報検索、SNS利用のコミュニケーションを使いこなすITに高い調和性を持った世代。Z世代は、デジタルが当たり前の時代に生まれ育ったので「デジタルネイティブ」と呼ばれ、令和と共に社会に飛び出し新しい時代を切り拓く世代と言われている。

 その世代の違いについて例を挙げると、Mi世代は、オンラインでの買い物のプロで、新しいものが欲しいときは、すぐスマホやパソコンを取り出す。また顧客体験への期待が高くブランド品の人気が高い時代を過ごしてきた。楽観的で理想を追い求める価値観を持っており、そういった心をくすぐるメッセージに反応する。

 Z世代は、急速なイノベーションの時代に育ち、さらなるイノベーション(革新的な向上)を期待している思いが強い。また、YouTubeやTikTokをはじめとするコンテンツ視聴プラットフォームを家にいながら楽しんでいる。やや経済の混乱期に育ったこともあり、貯金に強い関心を持つ。Mi世代に比べて現実的で企業を信頼する気持ちは低いが情報によっては意見を変えやすい。自分をブランド品で飾るより、自分らしさを大事にしたいと思っており、個性を大事にできる居場所を求めている。

 どうだろうか。我が家の二人の娘の違いをここでは説明しないが、気に入ったものを買い集め、部屋に並べている姉と、貯金やバイトで資金を作り起業した妹の姿を見るに、単に性格の違いではない成長した時代背景を感じてしまう。これからますます時代の変化は激しい。それに振り回されるのではなく、冷静にそれぞれの生き方を見つめていきたいものだ。