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リ・クリエーション(自己の再創造)

 先週の金曜日は、また良性発作性頭位めまい症が起き、ブログを書けませんでした。今回は2月9日の発作に続いてなのでやや間隔が近いのが気になります。

 さてマルチステージの時代、これまで以上にその移行期間の過ごし方が問われることになるでしょう。この移行期間については、二つのタイプがあるとのこと。一つは、エネルギーの再充填。大変な仕事に奮闘する、いやもしかしたら奮闘させられる日々は当然活力などの無形資産が底をつく。気持ちだけなら良いが、健康や家族・友人等の人間関係など社会に生きる上で重要なものまで劣化するようでは困る。人生の仕切り直しで、次のステージに進む前にまとまった時間をとってそんな資産を取り戻すことは大事だろう。

 しかし、このエネルギーの再充填は、次のステージに向き合う中で効果は長続きしない。とりあえず活力はあっても、スキルや知識・人的ネットワークを再構築していく必要がある。移行期間に単にエネルギーの充填だけでなく、そういった資産への投資が必要だ。それがリ・クリエーション(自己の再創造)だ。新しいスキルや知識、新しい人的ネットワーク、新しい視点での生産性資産への投資を積極的に行うのだ。

 そんなことを今日ブログに書こうと思っていたら、たまたま午後のローカルニュースでチョークで絵を描く女性のことが紹介された。YouTubeで発信されているので興味のある人は見てほしい。安曇野にお住まいのようだが、「黒板アーティスト錦鯉野アキコ」さんという名前で活動されている。まさに今日のリ・クリエーションの紹介に相応しい人だと思った。

 アキコさんが40代になった頃のようだが、新しい自分への模索が始まる。鉄棒の連続回りをしたり、フェイクメイクで観覧注意の動画を出したり、中国の京劇のようなメイクをしたりと新しいステージを模索。これはまさに典型的な「変身願望」だ。そして、なんと百均で買ったチョークで黒板アートをしてみて、これにのめり込む。ニュースの中でも言っていたが、YouTubeなどたくさん見て独学でスキルを高めてきたそうだ。今は40代後半になるようだが、個展を開いて濃い仲間ができたり、ニュースに取り上げられたり、ついに作品の販売も本格的に行われるようだ。

 こんな地域ニュースを見ても以前の私なら「面白い人がいるな、頑張ってる」ぐらいの感想で済んでいただろう。しかし、こうやってブログを書いていると、いろいろなことが「人生戦略」一例として見えてくる。これも私にとっての「移行期間」「リ・クリエーション(自己の再創造)」なのだろう。こうやって自分の好きな研究(勉強)に取り組む中で、自身の無形資産が豊かになっているように感じる。