人生100年時代、これまでの「教育・仕事・引退(余生)」の3ステージから4とか、5とか多くのステージと向き合うようなマルチステージ化、シナリオの多様化だ。まだ3ステージで行く人が多いが、大学卒業してから約40年の仕事の時代だったのが、50年以上へと伸びるのが当たり前になってきていて、それをどう乗り越えていくのか簡単ではない。世の中の変化が激しく、若い時に学んだことだけではついていけないからだ。
この頃もコロナ禍で、リモートワークが当たり前のようになり、学校現場でもリモートで授業ができないと問題になってしまう。学校で臨時職員が必要で、子育てが終わったような女性に働いてくれないかと声をかけたことがあるが、結構断られる理由の一つがパソコンができないということだった。職員同士や保護者との連絡、授業準備、会議資料、成績処理などどんどんパソコンによる処理が高度化してきている。私は中学校の部活指導員をしているが、今年の指導員研修はzoomによるもので自宅で受けたし、報告書はネットで提出した。
20年ぐらい前までは、臨時講師として久しぶりに学校現場に戻っても、子育ての経験を活かしながらベテランらしさを発揮して活躍できたのに、最近は、現場のシステムについていけず「私には無理です」と言う人が多い。
若い人たちの中には、大学、いやもっと若い人でも起業して成果を上げてるニュースを見ることがある。また、社会に出て2〜3年で転職したり、独立するのも多い。企業で中堅職員として活躍している人でも、40代ぐらいから次の展開のために準備を始めている人もいる。大事なことは、「再創造」(リ・クリエーション)自分の新しいステージのために、余裕のある時間を自分の将来のために投資することだ。「私には無理です。」ではなくて「面白そう、やってみたい。」の心意気で。