今日は、「生産性資産」「活力資産」「変身資産」の三つのカテゴリーの関連性について触れたい。
三つのカテゴリーについて「ライフシフト」の本では、第4章(P119〜)で扱っているが、それぞれ独立したものではなく、一人の人間の中で関連して存在しているものだと思う。
昨日の事例の、楽譜をペンでなぞって見やすくしていた思い出では、練習を想定してこれではとても歌いにくいと考え、一つひとつ細かい音符をペンで書いていった。高校1年生ではそんな手間のかかる方法しかなかったが、それは、活力があったからできたのだろう。他の誰もやっていなかったということは、そこに自分らしさがあったということだろう。そのように練習を想定し準備したり、より良い歌い方をするにはどうするべきか考えたりすることを1年のうちから関心を持ってやっていたのだ。
それは、3年生になって指揮者という役目をもらって練習を進める上で役に立ったし、そういう自分の活動が認められて指揮者になったのだろうとも思う。「変身資産」というのは、新しいタイプへ移行する意志と能力だが、スキルや知識を頻繁にリフレッシュすることの積み重ねがあってこそ、あたらしい世界への移行する扉を開けることができるのだと思う。
スキルや知識(生産性資産)を更新し続け、それがより良い活動への意欲(活力資産)となり、新しい状況に自分を対応させていく能力(変身資産)となるのだろう。その順序を入れ替えても、同じことが言えると思う。