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老いの研究 その10

 まためまいで通院した。今回は慣れてきたせいか早めの対応で重くもならなかったし、翌日にはほとんど問題なくなった。医院では、水分補給をしっかりするように言われた。最近熱中症予防などでテレビなどでも繰り返し注意喚起される。自分としては結構気を付けているつもりだったが、たまたま家にあった経口補水液を飲んだらかなり改善が見られた。

 面白いなと思い、あらためて水分補給について情報を集めてみた。ただ水を大量に飲めば良いというものではないらしい。それどころか気を付けないと、体の中の塩分濃度が低くなりすぎて、人間の体は、これ以上ナトリウム濃度を下げないために、水を飲む気持ちがなくなったり、余分な水分を排出する働きが高まったりするそうだ。これは、単に熱中症だけでなく、体のあちこちに不調をきたす可能性はある。私のめまいの原因とも言える三半規管もその一つで、医院で水分補給をと言われることに繋がっているのだろう。

 では、経口補水液を水の代わりにグビグビ飲んで良いかというとそうでもないらしい。塩分糖分が入っているので、取りすぎに注意と書かれていた。何ごともよく調べてバランスよく実行することが大事だ。お医者さんでは、そこまで丁寧に説明してくれないし、健康関係の雑誌は、これがすごく効果があると言った表現で書かれていて、読者はハマってしまいそうだ。以前触れた昆布水も内科のお医者さんから、ヨウ素の取りすぎにならないよう気を付けてくださいと言われた。

 よく退職した仲間達の集まりでは、あそこが痛いとか具合が悪といった話題と、あの薬が良いとか、この食べ物を食べると効果があるといった話題で多くの時間がすぎるそうだが、気を付けないと上に書いたように、中途半端な知識、情報でかえって不調をきたすことにもなりそうだ。やはり正しい情報、広い視野からの研究を続けよう。(続く)