身体面の研究で一番興味があるのはやはり脳だ。最近の研究で、「脳のどの部分が何を担っているか」とか、「直感の鋭い人は他の人に比べてどことどこの脳の部分の連携が良い」だとか非常に面白い。ここで専門的な知識を本から取り出して並べても誰も読んでくれないだろうが。
誰もが関心があるのはやはり「記憶」だろう。今朝たまたま見た心理研究者の記憶術向上の番組が面白かった。どのように記憶力をアップするかという内容だった。人は1週間もするとせっかく覚えた知識を忘れて行ってしまう。対策は3回の復習で記憶が収まるべきところに収まれば忘れにくくなるのだという。それを聞いて思い浮かべたのは、私のブログ作業は記憶にとても役立っているのではないかということだ。
昨日のブログを書くとき、ふとペグテンというウィルス由来の遺伝子が哺乳動物の胎盤を働かせるのに役立っているというテレビ番組で仕入れた情報が思い浮かんだが、詳細がわからない。名前の“ペグテン”すらネットで検索してもヒットしない。仕方がないので番組の録画を再生して名前を確認して“PEG10”というスペルで調べたら詳しくわかった。もうこの作業を通してとても印象に残ったので忘れないだろう。講演会などでも使いたくなるかも。
これが忘れないための復習3回にどうつながるかというと、まず番組で印象に残った1回目、しばらくしてブログに書こうとして調べて2回目、そして、新しいブログを書くとき、いつも少しさかのぼってブログを見直すので3回目。少なくても1週間の間に3回この知識について確認している。このブログ作業を通して、単に本で読んだり、テレビで見ただけでは、消えていく知識が意味のあるものとして脳に蓄積していく。脳を効果的に使うことで、生活が面白くなるし、研究室の仕事にも役に立つ。そして認知症対策になるとすればありがたいことだ。
他にもこの記憶術の番組を見ていて、朝の家事等動き回る中だったが、面白いと思って書き取ったメモ用紙が3枚になった。その単語から、調べていくといろいろと脳の働きが学術的な本に書いてあることと繋がって見えてくる気がする。またブログで使えそうだ。(続く)