今日は、午前中芹田公民館で「歌と健康セミナー」の打ち合わせ会があった。募集のチラシに「フレイル予防講座」と入っていた。フレイルとは、「虚弱」や「老衰」を指すのだが、あらためて「老い」とどう向き合うかが社会的大きな課題になっており、私の肩にもかかっていることを感じた。
昨日のブログで、私個人のことで“めまい症”に触れたが、以前はなかっためまいの専門治療をしてくれる医院が身近にできたことは、地域医療面でも時代とともに変容してきているのだと思わされた。
『老いは「宿命」か、それとも「病気」か』と、ニュートンの「老いの取扱説明書」には、やや強烈な言葉でプロローグが書かれている。昨年読んだ「ライフスパン 老いなき世界」は、世界に衝撃的な提示がされている。「人類は、老いない身体を手に入れる」と。
なにか遠い世界の話のように感じていたが、めまい科にお世話になっている出来事を見直してみると、昔なら年をとったのだから仕方ないと寝込んでしまっていた状況が、原因がはっきりしてきて、解決を図る治療が進んできているのを実感する。どんどんと「老い」そのものも認識が変わってくる時代が近い気がする。ライフスパンでは、「老衰という死因はない」と言っている。天寿を全うするという発想が、医学的に全く別な意味を求められてくるのだろう。
しばらくこの人体について学び、知識を更新して、講座で新鮮な日々の生活の作り方を提案していけるよう頑張っていこうと思う。(続く)