高齢になり、身体的な衰えは誰しも経験する。また、退職・引退などの社会的変化もある。そういった状況の変化が心理的変化に影響を及ぼすことがあると周りの人にとっては影響が大きい。おだやかになり人とソフトに接しられるならよいが、時に、融通が利かなくなり頑固になったり怒りなどの感情をかくせなくなったりする。他人の意見を聞かなくなり家族に距離を置かれるようになったら、さらに心理的不安定さは激しくなる。
社会的変化については、「居場所づくり」で扱ってきたが、身体的変化(衰え)についてはどうしたらよいのだろう。もちろん、体操やウォーキングなど日常的な取り組みは大事で以前にスマートエイジングで扱ったが、このブログは脳科学や心理学が主たる話題なので、体の仕組みや健康維持についてはあまり扱わない。
身体的衰えを心理学的面から見つめてみると、自分の身体の衰えをそれなりに正しく捉えて、自分に合った目標設定をすることが大事だろう。できないことを無理にやろうとすると、挫折して逆に鬱になりやすい。目指すものはしっかり持っていたいが、具体的な達成課題をいかに適正にするかその選択が重要だ。
私は、このホームページ作成、そして日々のブログ発信を続けている。それは、成果を出すというより、自分の学ぶ意欲を捨てずに初心忘るべからずの思いで歩むことを実感できるからだ。これについては、次回説明したい。「相撲取りは3年先の稽古をせよ」というらしい。すぐ結果を出せるわけではないが、黙々とシコを踏み、体の基礎を作ることなくして成果はない。私もこれが近々どんな成果を出せるかということを考えるより、自分の底力が大事だと思うから続けている。(続く)