幸福な老いとテーマを立てて10回目になった。全て読み直してみたがその中にある私が最も大事にしていることが見えてきた。
私はよく自分に言い聞かせる言葉がある。それは、指導する立場になった時も心の底にあるものだ。それは、「人生は自分発見の旅である」という言葉だ。
このブログに記した言葉を拾い出してみよう。
「退職したから終わりではなく、自分の居場所というか立ち位置を自分で決めていかなくてはいけない」「経験のない世界を楽しめれば面白そう」「自由な発想でいろいろな視点から問題を見つめ発言しようとしている」「仕事をなんとなく片付けるのではなく、自分らしい工夫をしたり、さらに学びを深めて真髄を掴んだりと、そのことに関わる楽しさを大事にしたい」「結果も大事だが、そうやって仕組みを知ることで社会の状況にいろいろな面から関心を持つことができる」「(自分の人生を振り返って採点する)その作業そのものが新しい回答用紙だ。本当に『楽しい』ってなんだろう。まだ学び続け、活動を積み重ねていきたい」
こんな言葉を並べてみて思うことは、やはり、これまでの生き方にしがみついて「こんなはずではない」などと落ちぶれていくような感覚や、「もういい歳だから仕方ない」などとあきらめるような感覚で過ごすのは、サクセスフルエイジングではないと思う。世阿弥が残した言葉「初心忘るべからず」は、歳をとったからこそ学べることもあるので、生涯初々しい気持ちを忘れず精進し続けなさいということだと思う。
自分のアイデンティティは「教育と合唱」と置いたが、それは単なる場面であって、大事なことは、新しいことを学び続け、物事の真髄に迫る喜びを忘れず、本当の自分はなんだろうと可能性を求め続けることだろう。「人生は自分発見の旅」目的地はどこにあるのか、いや宇宙の存在と同じで終着点などないだろうが、進んでいきたい。もちろん、苦しむ必要はない。「笑顔で、無心で、その一歩を楽しむ気持ちを忘れずに」いきたいものだ。
幸福な老いについてはさらに研究していくが、テーマが大きすぎるので、焦点を絞るために次回からは、身体面での幸福な老いについて考えていこう。