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これが自分 その22

 今日は、長野市教育委員会主催のコーラスフェスの来年度活動に向けて資料づくりをしていた。この事業は、市内の高齢者、特に男性をもっと社会と関わらせたいと願って始めたものだ。合唱の発表の場を提供し、シニア世代が生きがいを感じて日々を過ごせるよう講演も併せて行っている。私が、3年続けて講師として賢く年を重ねる魅力や方法を語ってきた。

 2019年で扱った内容は「幸せ実感都市ながの」という市の方針を取り上げたものだ。平均寿命や健康長寿が社会の関心を集めているが、長野県は平均寿命は全国トップだ。平成27年のデータで男性は2位、女性は1位だ。これについて、ニュートン2021年4月号「老けない人は何が違うのか?老化研究の最新情報」の中で取り上げられた。私が一昨年講演で扱ったのと同じ、「なぜ長野県がその成果をあげられたか」について触れられている。

 長野県民は、健康審査の受信率がとても高いとか、高齢者の有業率がとても高い、肥満者の割合や喫煙率が低いなど、健康に対する意識が高さが要因だとされている。前回このブログで最後にまとめたように、やはり意識や心理に目を向けていくことが大事だと思う。退職後の生活について、「心理的変化」「身体的変化」「社会的変化」の3つの面から整理したが、一番は、それぞれの人の意識の面から、その三つの対策を練っていかなくてはいけない。

 例えば、社会的変化で、私の仲間のように校長職を退職して若い課長や係長の下で嘱託職員として働いている人が大勢いる。気持ちをうまく切りかえて、与えられた仕事の中でそれまでの経験を精一杯果たすことができることが大事だろう。(続く)