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人生は自分発見の旅 その16

 賢く年を重ねる秘訣「他人の役に立つことをする」第2回目。

私は、昨日のカイトソサエティでは事務局長、男声合唱団ZENでは技術部長など、社会教育団体で運営に当たる役員をお引き受けしている。企業とは違って上下関係のない趣味の集まりでは誰かがまとめたり用意したりと、会員のために動かないと活動が続けられないと思う。役員を引き受ける人を見ていると、それぞれ責任感が強い人とか、もっとこうしたらいいのではと夢を持っている人など、その仕事をすることに自分なりの意味を感じているように思う。地域の住民組織など、いわゆるほっぺた回し的なものとは違う感じだ。

 混声合唱団エールでは指導者として私が受け持つことになったが、目標の一つに「無理しない、無理させない」と掲げた。とかく、役員になった人に重い責任を担ってもらってしまうので、スタートした時の本来の願いや喜びが薄れて、苦労ばかりが目につきやすい。私がお便りを作ったり、会員の繋がりを広めたくてホームページを運営したりと、運営のことにも手を貸して、役員さんが合唱の楽しみをみんなで共有することに専念して欲しいものだ。

「他人の役に立つ」と言って、苦労を背負うのでは、長生きするのではなく消耗してしまう。経年劣化と言われないように「熟成」を目指すために、無理をしないのが1番のようだ。(続く)