昨日(11/5)長野市ボランティアセンター運営委員会があり参加した。このブログで10月半ばに紹介したサマーチャレンジボランティア(略称:サマチャレ)に参加した中学生や高校生の振り返りの感想をまとめたものと、それに対するスタッフや講師からのコメントを送付したそうだ。受け取った若者たちが改めてあの時の取り組みや自分の気持ちなどを振り返り、自分の成長を感じたり、次のステップへの意欲を膨らませてくれるとうれしい。
だいぶ前になるが、私が運営委員になった頃、スタッフから「なかなか毎年同じようなことで悩む。理解が深まらない」というような感想を聞いた。一生懸命やって毎年のように頑張ってもレベルが上がらないとか、各学校へ連絡しても敷居が高い学校があるようなことは、運営する側には切ないことかとは思う。でも、視点を変えて見れば、参加する生徒たちは毎年ほとんど新しいメンバーだ。担当する教員もかなりの人が入れ替わる。新鮮さを加えながら継続しているだけでも立派なことだと思うし、参加した先生や生徒は別な場面で経験を生かしてくれているかもしれない。
その時の運営委員のグループ討議の中で私は、感想を集めるだけでなく、それをまとめて参加者の意識を研究してみてはどうですかと提案した。数値で評価してもさほど年によって変わるものではない。参加して生徒の気持ちの変化をつかむことで、本当の意味でサマチャレをやった意義や今後工夫することが見えてくるのではないですかと話してみた。大変手間のかかることで申し訳なかったが。
そして今では、まとめるだけでなく運営側の感想も加えて参加者に送ってくれている。また、事前や事後の指導も、単にやり方などの連絡事項だけでなく、この活動の意義や参加する上で大事にしたいことなどの意識の向上も図ってくれているようだ。
私は音楽や道徳授業の最後のまとめで感想を発表するだけでなく、学習カードに自分の取り組みの振り返りを書かせる。私が一人ひとりの考え、心の内を理解することはもちろんだが、生徒にとっても自分を振り返ることは大事だと思う。もう一人の自分になって、今日の活動を見つめ直し、頑張った自分、高まった考え方を見つけた時、次の授業ではもっと頑張りたいと思うのが普通ではないだろうか。
サマチャレを運営する側にとって、参加者が毎年変わるので当然毎年同じようなことを説明し、同じような活動をする。その繰り返しで参加者の質はそれほど変わらない。レベルを上げなくてはいけないのは、教師であり、運営する側だと思う。子どもたちの変容から学び、次からはどう場面を設定し、何を考えさせればいいか、それを検討することによってより参加者のためになる活動を仕組むことができると思う。