体・頭・心…それぞれの働きを健康に保つのに合唱(それに付随する運動なども)が効果があるのはほとんどの人が賛成してくれるものと思う。体の筋肉や姿勢、顔の表情など目に見えるものだけでなく、優しさや怒りなど様々な心の働きにも大きな影響を及ぼすと思う。
この頃「脳内物質」がよく話題にのぼる。先日はセロトニンについてテレビで扱っていたがとても興味あるものだった。セロトニンが適切に分泌されていると、感情の安定や将来への希望が持てる状態が保てるという。その濃度が低いことと、うつ病発症は相関しているとも言われている。そしてその分泌に効果があるのは、「太陽(日光)」「呼吸」「運動」だとのこと。
私は「太陽を食う」という取り組みをしている。玄関を出ると真正面に太陽がある。新聞を取りに出た時にやる。冬場は日の出が遅いので、通勤で陸橋を登った時など、太陽に顔を向けて大きな口でパクッと光をよく食べた。目もしっかり開けて、一瞬太陽を見る。危険なのでパクッと食べたら、手で目は隠す。目にやや残像が残るが、頭がスッとして、体も気分もシャキッとする。目の粘膜に日光が届くことでセロトニンの分泌につながるらしい。また、体内時計と関係があるのは誰でも知っていることだろう。最近やや寝坊がちで怠けてやっていないので反省!
あと、呼吸はまさに合唱の基本だし、運動は発声のベースとして鍛えたい。セロトニンの分泌に必要だと分かればいっそうやる気が出る。ウォーキングの時、効果を高めるためには、「スッ、スッ、スッ、ハー」と、3回吐いて、1回吸うというようにリズムカルにやることが良いらしい。これも合唱ではよくやる練習だ。有酸素運動としてやっていたのだが、なんとなく歩いていて、それほど呼吸に意識が向いていなかった。また、セロトニンの分泌が、感謝、幸せを感じと時に関係するらしいことも、合唱で人の心の動きを表現することに直結する大事な意味があると思う。
「シニア趣味起業」というテーマでたくさんのブログを書いてきたが、こうやって記事にすることで自分のやっていることを見つめ直せるのは大事だと思う。「皆さん、良い声を出すために姿勢を良くしましょう。」「お腹をしっかり使って支えのある声を出しましょう」など、目指すべきことを呼びかけるのは当然だが、その根本的な働きや基礎となる構造がわかると、伝え方に価値が高まるし、評価も適切さが増すように思う。「まことの花」「初心忘るべからず」の意味を忘れず、棺桶に入るその日まで学び続けられるといいな。