今日、朝陽公民館で「歌と健康セミナー」第3回目が終わった。「この講座であなたの人格を変えます」と、驚かせて始めたセミナーだが、今日は30分と長めのプレゼンの講話をメモを取りながら真剣に聴いてくれた。
去年、東京で世界恐竜博を見る機会があった。発見された骨をつなぎ、補修して立たせてあった。肉がついていないが、その存在感は生々しいものがあった。考えてみれば、体を支える骨格もしっかりケアしないと傷むし、使わなければ細くなったり骨密度が落ちたりする。同じように「人格」もケアしないと傷んだり劣化するのだろう。
学校のいじめ問題や家族の不和、職場での孤立など、人が心を病む問題は誰しも経験したり目にしたりしているだろう。賢く年を重ねるには、その人格のケアがとても大切だと思う。
いじめ問題は、いじめをする方が悪くて、押さえ込んでそういうことをしない人間にするべきだ的な話をよく聞くが、気をつけないと逆に陰に回ってより根の深い問題になりやすい。状況を丁寧に掘り下げていけば、そのいじめをしている生徒も、過去に寂しい経験をしていたり、家族関係がうまくいかずはけ口にしていたり、よくあるのは、言葉遣いが悪くて誤解されたり相手の気持ちを理解しにくいなどコミニュケーション力の弱さから、自分を守りたくて攻める形で立場を守ったりなど、背景はいろいろだ。ただその結果、本人はますます社会的にまずい方へ自分を追い込んでいることも事実で、早くその背景に目を向けさせ、自身のために解決したくなるよう支えてあげることが必要だ。
骨格と同じで、人格も適切な運動をしたり、良い刺激を与えてしっかりしたものにしていかないといけない。「人格を変える」は誤解ある表現だが、修復したり、より丈夫なものにすることはできるはずだ。複雑な道路を走るロンドンのタクシードライバーがベテランほど海馬が発達しているように、脳も状況に順応して変容する。人格も仲間と目指すものを共有して頑張ったり、ささやかでも他人の役に立つことをしたり、時間を忘れて夢中になってしまうようなことを見つけたり、価値のある本を読んだり、いろいろ改善方法はある。
自分の知識・活力をアップして「再創造(リ・クリエーション)」する。様々な活動に参加して「人もうけ」(人的ネットワークを広げる)するなど頑張っていきたいものだ。疲れている私が夜中にこんなブログを書いているのは、もしかしたらその「リ・クリエーションかも」と思う。