昨日のサマチャレ2020の感想について、続きを書きたい。
夏休みの楽しみな時間をボランティア活動の体験に参加してくれた中学・高校生に私が投げかけた言葉は「心のドア」についてだ。
参加したみんなは、自分の心のドアを開けて色々な世界に触れることができたのだと思う。机に向かって学んだのとは違う場面・相手、仕事の内容など……。だから授業の感想とは違う熱い思いの感じられる振り返りの言葉となって並んでいるように思った。
「心のドア」は、自分にしか開けられない。なぜなら、ドアノブは内側にしかついていないのだ。他の人は呼びかけたり、ノックしたりするだけで、カチャっとノブを回して開けるのは自分だ。なかには開けるのをためらう活動、仕事、挑戦などいろいろあるだろう。小さい頃はあまり悩まずあれこれ手を出しては失敗する。大人の声のかけ方が厳しいと次第に開けることを躊躇うようになるだろう。誰もが乗り越えてドアを開ける楽しさを味わい、もっと挑戦したくなるなら良いが、なかなか難しい。
良く大人たちは、中学生や高校生を励ますために「そんなことではダメだ。現実は厳しいぞ」などと声をかける。でもその「厳しい現実」ってなんだろう。将来何が起こるか想定もできないのに、今目の前にあることにまで気持ちが引いてしまっていいのだろうか。人生100年時代。様々な世界(ステージ)の経験が、将来の社会の変化にも対応できる自身のアイデンティティを育むように思う。マルチステージの時代が来ていると言われている。私も教員としての生活だけでなく、趣味でやっていた合唱がシニア趣味起業の核にある。
若者たちよ、心のドアを開けていろいろなことに挑戦しよう。失敗して当たり前。自分が生涯を通して自分らしくいられるものを見つけよう。