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情知意の流れで、裏付けのある実践力を養う

 今日は信更公民館での第二回目「歌と健康セミナー」。収穫の秋で、農村地帯では結構忙しい時期かと思うが、熱心な人が集まってくれて嬉しい。2時間集中して活動に取り組むのは、体力的にもきついかと思う。お疲れ様でした。

 私が体つくりで大事にしたのはまずは姿勢。立った姿勢でかべに背中をつけ、姿勢をチェック。かかと、腿、腰、背中、後頭部の5点をしっかりつける。案外甘くなるのが膝裏。足はかなり意識して伸ばさないと膝が曲がっている。それがひどくなると、腰が落ち、背中が丸まり、首がかしがってきて、年寄りと言われる姿勢になってしまう。そして、歩く時も、爪先が上がらず、つまづきやすくなる。壁にピタッと膝の裏をつけられるようにすると足が伸び、身長も伸びる感じになる。

 セミナーでそういった日常気をつけたい実践力を養うには、そのポイントを体で実感させたい。違いがわかるから気をつけるのだと思う。「しっかり背筋を伸ばして良い姿勢で歩きましょう」では、その時限りの取り組みになりやすい。「なるほど、背中が丸まった歩き方は嫌だな」と情に訴え、「膝を後ろに伸ばすのが大事なんだ」と知を働かせ、「ようし、普段から足をスッと伸ばして歩こう」などと意欲を持たせる。その情知意の流れがあって成果が現れてくるのだと思う。「何となく」ではない、裏付けのある実践力を持って欲しいものだ。