今日は、毎月2回の混声合唱団エール練習日だった。発足して3回目。会員がまた2人増えたとのことでうれしい。昨日は「主人公!なんとなく生きるのではなく、今を生きて」と中学生に向け語っていることをブログに書いたが、大人も同じだと思う。誰かに誘われなんとなくやっているのではなく、目指すものがあるから仲間に声をかけて誘ってくれるのだろう。
しかし、指導する立場として一番不安なのは、その心の中まで読み取るのは難しいことだ。熱心に練習に参加してくれていればうれしいが、それがみんなの願いを実現する方向に進んでいるとは限らない。熱心な人ほど、もっとこうならいいなという願いも強いものだ。「楽しい」活動のさらにその上に「価値ある日々」と認められないとダメだろう。
私自身も名簿上100人近い男声合唱団で演奏面での責任者をしている。年齢も合唱経験も差があって当たり前。社会的な立場や職種もいろいろ。よくこれだけ大勢の人がまとまって活動をしていけるものだと思う。指導者が魅力あるものを提供できることは当然必要だが、それを支える役員に運営にかかる能力の高い人が大勢いる。会社や学校などで人をまとめる立場にいた人が、趣味の世界とはいえ、社会教育の場でその力を発揮してくれていることが活動を支えている。辛いこともあるだろうが、成果をあげることで充実感として喜びにつながってくれるのが一番大切かと思う。
合唱団エールは、「無理せず、無理させず」と目標にしたからには、当面は私が頑張ろうと思っている。とりあえず今日は、「自己紹介カード」を配布し、自分を語ってもらったり、合唱団活動で願うことを教えてもらったりすることにした。まずは、会員がなんとなく先生の言う通り動くのではなく、目指す方向をはっきりさせて欲しい。実現が無理なこともあるが、目指すものがあるから結果はイマイチでも頑張っている充実感が持てる。もしかしたらさらに「いいね」って仲間のつながりが広がるかもしれない。
私の仕事は、「やる気を育む教育心理研究」どんな材料が集まってくるか楽しみだ。一番悲しいのは、誰も提出してくれなかったり、「お任せします」の意見ばっかりの時。ポジティブ心理学をさらに会員さんたちに伝えていかないといけない。