厚労省で日本の100歳を超える人口が8万人を超えたとの情報が発表された。1980年代から2次曲線的な上昇を続ける女性のパワーには恐れ入る。我々昭和世代男性は、高度成長期ひたすら受験戦争を過ごし、一つの生きる場で必死に働き、退職して何をなすべきかわからず、延長戦で働き続け、なかなか平均寿命が伸びないのは悲しい。苦労したからではなく、苦労したからこそその現役時代の働きをこれからの人生で生かして豊かな日々を生み出していきたいものだ。
昨日は、それをリ・クリエーション(再創造)という視点で見つめてみた。趣味・レクレーションで毎日を楽しく過ごすのも良い。ただ、女性に負けないように人とのコミュニケーションを大切にしたり、自分の役目を見つけて役に立ったり、なんとなくではなくて能動的に過ごしたい。
「ライフ・シフト」(東洋経済社発行)では、以前の3ステージの人生(教育・仕事・引退)から、マルチステージの人生への転換がこれからの時代だと示している。
エクスプローラー(人生の旅をして自分と世界を再発見する探検者の時期)ポートフォリオワーカー(異なる種類の活動を同時に行う時期)インディペンデント・プロデューサー(独立した立場で生産的な活動に携わる時期)など複数のステージを転々とする。
自分を振り返ってみると、「教育」と「コーラス」だと先日述べたが、幸いとてもその二つは関わりが深かった。教員としてコーラスを指導し、合唱活動で技術指導やOB会の事務局など人をまとめる仕事にも当たった。そしてそれが自分のレベルアップにつながっていた。
もちろん、自分の仕事とは全く別な世界に挑戦している人も多いことだろう。しかし、人生を回してみるとそういった幅広い経験がシニア世代として、新しい生活を生み出していく原動力になっていくように思う。私も、退職したのに仕事が結構舞い込んでくる。忙しいという言葉は使いたくないのに、今でも結構使っている。このブログもその忙しさに積み重なってきているが、それが「なんとなく」ではない人生を生み出している。